ネッシーの正体は巨大ウナギか――。環境DNAの結果を研究チームが発表

イギリスにあるネス湖にいると噂されていた「ネッシー」の正体は、「巨大なウナギの可能性がある」と研究チームは環境DNAの分析の結果を明らかにさせた。

未確認生物として、世間を賑わせつづけていたネッシーに1つの区切りがつけられた。

 

〈簡単な経緯〉

●オタゴ大学の研究チームがネス湖の調査を開始

●ネス湖のさまざまな水深を調査して250カ所の水のサンプルを入手。DNAの分析へと移る

●DNA解析の結果、未確認のDNAは検出されず

●ウナギのDNAが多く検出されたため、「ネッシーの正体は、巨大なウナギの可能性がある」と発表された

 

ネッシーとは?

 

ネッシー目撃の最古の記録は西暦500年代後半にまで遡る。

当時、イギリス最大の淡水湖であったネス湖において、キリスト教の聖人として知られる聖コロンバがネッシーらしき動物に遭遇したとの記録が残っている。

 

 

それから「ネッシー」という呼称がつき、目撃が多発し始めたのが1933年からである。

1934年には産婦人科医のロバート・ケネス・ウィルソンがネス湖で撮影した写真が発表された。そこには長い首をもたげた動物の姿が映りこんでいたことで、世界的にネッシーの存在が広まった。

目撃情報が多発するようになったネッシーは未確認生物として絶大な人気を誇るようになり、遠い日本においても大きく取り上げられるようになった。とくに科学の発達によってこれまで人々を盛り上げていた謎やミステリーがなくなりつつあった20世紀において、未確認飛行物体(UFO)と並ぶ話題性を呼んだ。

ネッシーの正体については、多くの説が提唱されてきた。

目撃証言や写真に捉えられた特徴から恐竜のプレシオサウルスの生き残り、またはそれが進化した生物ではないかという説が根強い。

太古に絶滅したとされる生物が現代に生き残っていたという話題性は強く、何より「首が長い水棲生物」という現代ではあまりいない形状に加え、正体が謎であるという曖昧さによって好奇心やロマンをかき立てられる人が多かった。

20世紀後半はオカルトブームということもあり、超常現象、心霊写真、超能力などといった多くのオカルトが散見していた。とくにビッグフット、スカイフィッシュなどの未確認生物の目撃、発見に乗り出すメディアが流行った。

ネッシーが話題となった理由は、そういった背景が後押しした結果でもあるだろう。

 

そんなわけで、この度ひとつの長いミステリーの歴史に終止符を打つべく、イギリスの研究チームは、ネッシーの正体解明へと移った。

 

水中のDNAを分析――。ネッシーの正体は巨大ウナギか

 

オタゴ大学のNeil gemmell教授は、ネス湖のさまざまな水深を調査し、250カ所で水のサンプルを採取した。

その水の中に含まれるDNAを分析することによって、ネス湖に棲んでいるかもしれないネッシーの正体が何なのかが分かるかもしれないということだった。

2018年10月に調査が始められた当初から、未確認生物として長年人々を賑わせていたネッシーの正体が明らかになることが話題を呼んでいた。

それがとうとう2019年9月に正体が暴かれた。

研究チームは「ネッシーだと思われるDNAは検出されなかった」と発表。

そのDNAには、プレシオサウルスのDNAはおろか、未確認のDNAすら検出されなかったとのことだ。

だが、そのDNAの中にウナギのものが多く含まれていたとのことで、「ネッシーの正体は巨大ウナギの可能性がある」という見解を露わにした。

今までのネッシーの目撃談は、巨大なウナギを誤認したことや自然現象が映り込んだによって生まれたのではないかということだ。

とても現実的な調査結果を前に長年のロマンは打ち砕かれたわけだが、あくまで可能性であってまだネッシーが存在する可能性があると信じたいところだ。

 

しかしながら、ネッシーが目撃されてから、世界各地の湖での未確認生物の目撃が多発している。

これのほとんどは誤認や捏造であると決着がついているが、今回のような詳しい調査は行われていない。

もしかしたら、どれかの未確認生物が本物かもしれない。

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巴瀬 春哉(ともせ しゅんや) 文芸とサブカルチャーが好き。 宮城県生まれ東京在住の22歳。 本には詳しくないが、本が好き。おもに映画、漫画、ゲーム、小説のことをブログに書いている。 ご連絡はお問い合わせからお願いします。